在宅勤務(テレワーク)をストレスなく最適に行うためには、ご自宅のインターネット環境がとても重要になります。
インターネット環境とは、主に下記のことを言います。
- インターネット回線(光回線やモバイルWiFi等、またプロバイダーの選定)
- パソコンスペック(PCの性能のこと)
- パソコンの周辺機器(ルーター、外付けハードディスク、プリンター等)
- セキュリティ対策(ウイルス対策、情報漏洩対策等)
これらの中で、『インターネット回線』においは、一度契約すると乗り換えや変更が面倒(解約違約金や解約工事の料金等の関係)なことから、慎重に検討する必要があるかと思います。
そこで在宅勤務でテレワークをされる方に最適なインターネット回線はどのようなものかを解説します。
テレワークに最適なインターネット回線とは?
在宅勤務(テレワーク)の場合は、個人でインターネットを楽しむ時と違い、少々違う用途のことも考慮しインターネット回線を選択する必要があります。
テレワークで求められるインターネット環境上の用途
- Web会議がスムーズに行える環境
- 社内にあるファイル(資料)をストレスなく取得できる環境
- 大手企業やセキュリティ上厳格な企業においては、会社にあるファイル(資料)をリアルに更新できる環境(リモート環境)
- 通信容量に制限のない環境
テレワークに適している、最適なインターネット回線とは
ずばり 『光回線』 です
テレワークに必要なインターネット回線に求められるもの
テレワークに必要なインターネット回線に求められるものは大きく3つありますので、解説します。
テレワークに必要なインターネット回線に求められるもの3つ
解説 | ||
1 | 通信の安定性 |
|
2 | 回線速度(※) |
Web会議をきれいな映像(映像がカクカクしていないこと)で行えることや大容量の社内資料の取得等、ストレスなく行うためには回線速度はとても重要なファイクターになります。 |
3 | 通信容量 |
通信容量が上限に達し、テレワークが出来なくなるリスク回避のため、通信容量がないインターネット回線が必要となります。 モバイルWiFi(ポケットWiFi)の多くは、通信の容量制限があります。1日あたりの利用できる通信容量や月単位で利用できる通信容量等決められております。モバイルWiFiの場合、社内の大容量のファイルをダウンロードしただけで通信制限がかかる可能性も考えられます。
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安定性 | 回線速度 | 通信容量 | |
Web会議がスムーズに行える環境 | 〇 | 〇 | 〇 |
社内にある資料をストレスなく取得できる環境 | 〇 | 〇 | |
大手企業やセキュリティ上厳格な企業においては、会社にある資料をリアルに更新できる環境(リモート環境) | 〇 | 〇 | 〇 |
通信容量に制限のない環境 | 〇 |
※ 回線速度について
一般的なインターネット回線の回線速度について下記を参考にしてください。
(カタログ表記の回線速度は、理論上の最大数値(ベストエフォート)を記載しています。よって実際ご利用時の回線速度は、全く違います。)
実際の回線速度 | 評価 | 備考 | |
100Mbps以上 | ◎ | 理想 | サクサク動く |
30Mbps~100Mbps | 〇 | 理想に近い | 家庭用光回線はこのあたりが一般的 |
3Mbps~30Mbps | △ | 一般利用において問題はほぼ無い | |
1Mbps~3Mbps | ✖ | 若干ストレスあり | Youtube動画閲覧が一部不安定 |
1Mbps未満 | ✖✖ | ストレスあり | 光回線の意味がない状態 |
実際の回線速度は100Mbps以上であればとても速く理想の回線速度です。そして一般利用であれば常時10Mbps以上の速度が出ていればかなり快適です。
逆に3Mbps以下になりますとYouTube等の動画閲覧では、画面表示が鮮明でない、表示が止まる等、不安定になることが考えられます。
1Mbps以下になりますと各インターネットサイトが重い、また表示されない等のトラブルも発生しやすくなります。
テレワークのインターネット回線で『モバイルWiFi』は?
近年のインターネット回線は、固定回線ではADSL回線から光回線への乗り換えが進み、光回線が主流になっています。
そして固定回線としてでも、モバイルWiFi(ポケットWiFi)を利用する方が急速に増え始めました。
モバイルWiFiは、光回線にない長所(メリット)があり、導入される方が多いですが、テレワークに向いているでしょうか。
下記は光回線とモバイルWiFiの比較表になります。
比較項目 | 光回線 | モバイルWiFi(WiMAX2+) | ||
回線工事が必要 | × | 必要 | ○ | 不要 |
引っ越しの容易さ | × | 手続き必須 費用が発生 ネットが利用できない期間も発生 契約期間内の解約は違約金発生 |
○ | 利用可能エリア内であれば面倒な手続きはなし。原則住所変更のみ |
申込日から利用までの期間 | × | 1週間~2ヶ月 | ○ | 1日~1週間程度 |
月額費用 | × | 4,000円~6,000円程度 | ○ | 3,000円~4,000円程度 |
通信容量 | ○ | 無制限 | △ | 一部で無制限プランあり |
回線速度(帯域) 「理論値」 |
○ | 1Gbps (一般的な大手光回線業者) |
△ | 440Mbps~708Mbps
3日間で10GB以上利用の場合回線速度ダウン |
応答速度(Ping値) | ○ | △ | 光回線より遅い |
テレワークでは『安定性』、『回線速度』、『通信容量』が重要なファクターであることを上記でご説明しました。
この表から、光回線の方がモバイルWiFiよりテレワークには向いていることがご理解いただけるかと思います。
但しモバイルWiFiでもテレワークは可能ですが、ストレスなく快適に行うには光回線がベストということです。
テレワークに最適な光回線サービスの選び方
テレワークに最適な光回線サービスの選び方について解説します。
光回線サービスを提供している通信業者は、国内に数えきれないほど多くあります。
そして光回線サービスを検討、評価、選定するには、4つの大きなポイントがあります。
【光回線サービスを検討、評価、選定する4つのポイント】
- 実質月額料金
初期費用(事務手数料と工事費用)、月額料金、キャッシュバックキャンペーン(キャッシュバックの金額)、スマホ割 - 回線速度と安定性
実際の回線速度は、口コミや評判を確認することが重要です。
NTTの光回線(フレッツ光や光コラボ)は混雑していることで、サービスによっては、回線速度がかなり遅いことも考えられます。
速いと評判が高いのは、KDDI回線の「auひかり」や最近全国進出しているNTTのダークファイバーを利用している「NURO光」です。
また地方の電力会社が運営している「eo光」、「コミュファ光」、「BBIQ光」等もおすすめです。 - 契約期間と解約違約金
多くのひかり回線(プロバイダー)の契約期間は2年or3年が一般的です。そして途中解約すると結構お高い解約違約金が発生します。
しかし中には契約期間がない良心的なサービスもあります。認知度は低いですが「enひかり」は、契約期間が無いうえに格安で高速回線なことから、かなりおすすめできる光回線サービスです。 - オプションサービスの充実度
オプションサービスは、テレワークに直接関連しない内容がほとんどですが、プライベート利用も考慮する必要があることから、「ひかり電話」、「セキュリティーサービス」、「ひかりTV」等の映像サービスは人気のオプションサービスです。事前にオプションサービスの充実度は、確認しておいた方が良いでしょう。
テレワークに最適な『インターネット回線』のまとめ
現在在宅勤務中、若しくはテレワークの機会が増えそうだという方で、インターネット回線について検討、迷われている方は、かならず光回線を選択しましょう。
モバイルWiFiより光回線の方が導入は大変(料金、工事、引っ越し)ですが、テレワークをスムーズに行うには光回線より勝るものはありません。
テレワークには、光回線の導入を強くおすすめします。