クラウドSIMのモバイルWiFi【メリットとデメリット】

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世界中どこでもSIMの差し替えなしでデータ通信ができる「クラウドSIM」タイプのモバイルWiFiルーターが、最近人気を集めています。

この「クラウドSIM」という最新の技術を活用したモバイルWiFiルーターは、2019年初頭からサービスが始まり、現在においては国内20社ものクラウドSIMタイプのモバイルWiFiサービスが存在しています。

そしてクラウドSIMタイプのモバイルWiFiは、利用勝手が良く料金も安いことから、とても魅力があり、注文も殺到しているのが現状です。
よってこの「クラウドSIMタイプのモバイルWiFi」の特徴を、メリットとデメリットとしてまとめてみました。

クラウドSIMタイプのモバイルWiFi【メリットとデメリット】

クラウドSIMの仕組みを図解で解説

 

 

クラウドSIMタイプモバイルWiFi【メリットとデメリット】
メリット 1 複数の回線から最適な回線を自動選択
2 利用エリアが広く回線が安定する
3 海外でもそのまま利用できる
デメリット 1 端末は専用のため対応機種が少ない
2 最大回線速度は、決して速くない
3 すぐ使えないことがある
4 システム障害のリスクが高い

それでは「クラウドSIMタイプのモバイルWiFi」の【メリット】と【デメリット】について詳しく解説していきます。

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiの【メリット】

【メリット1】複数の回線から最適な回線を自動選択

従来のモバイルWiFiサービスは、契約した1つの通信回線だけで通信を行っていました。

しかしクラウドSIMタイプのモバイルWiFiは、SIMサーバーと通信して最適なSIMを選択してくれることから、複数の回線を利用することができます。

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiサービスの国内利用においては、トリプルキャリア(SoftBank、au、docomo)に対応しているところがほとんどです。

SIMサーバーに収められているトリプルキャリアの回線の内、運営会社にとってはSoftBank回線が一番条件が良いようです。
国内の多くのエリアにおいては、まずSoftBank回線につながることが多いようです。

【メリット2】利用エリアが広く回線が安定する

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiの国内利用においては、SoftBank回線が優先されることが多いようです。

但しSoftBank回線が届かない場所やエリアでは、au回線やdocomo回線が自動で選択されます。

よってクラウドSIMタイプのモバイルWiFiの国内利用においては、広範囲の場所やエリアで安定して利用することが可能ということになります。

【メリット3】海外でもそのまま利用できる

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiルーターは、適時インターネット上のSIMサーバーと交信しており、その場所に合わせて自動でSIMを選択し、その情報がダウンロードされて使用する仕組みです。

各国のSIMはこのSIMサーバーに収められていることから、海外ほとんどの国でSIMの入れ替えなしの利用が可能となります。

ほとんどのクラウドSIMタイプのモバイルWiFiサービスは、世界100ヶ国以上に対応していますので、海外で通信不能で困ることはほぼありません。

但し海外利用の料金は、日額で別料金となりますのでご注意ください。
月額料金は、サービスとエリアによって違いはありますが、おおよそ1日1GB以内のご利用で、日額 850円~1,880円程度 と国際ローミングと比較すると安くなります。

 

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiの【デメリット】

クラウドSIMの仕組みを図解で解説

【デメリット1】端末は専用のため対応機種が少ない

従来のモバイルWiFi端末は、バッテリー容量や大きさ、重さ等を考慮して、自分のニーズに合ったものを選択できました。

しかしクラウドSIMタイプのモバイルWiFi端末は、SIMサーバーと通信する専用機となりますので、選択肢がほぼありません。
よっておしゃれに持ち運びたいニーズにはマッチしないでしょう。

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiの多くは「U2s」(下図)という端末が最も多いです。
U2sの仕様

【デメリット2】最大回線速度は、決して速くない

回線種類 最大回線速度(下り)
クラウドSIMタイプのモバイルWiFi 440Mbps
WiMAX2+ 150Mbps

従来のモバイルWiFiの主流の回線は、WiMAX2+(KDDI系のUQモバイルの回線)でした。
もちろん現在での多くの方が利用されていますが、WiMAX2+の最大回線速度は440Mbps(ベストエフォート・・技術的理論値で実測と異なります)です。

片やクラウドSIMタイプのモバイルWiFiの最大回線速度は150Mbps(同じくベストエフォート)ですので、WiMAX2+と比較するとすごく速いとは言えません。

但し、実際の一般的なインターネット利用において、多くの方がストレスが感じない回線速度は20Mbpsも出ていれば十分ですので、さほど大きな問題になりません。
回線が安定している分、使い勝手はクラウドSIMタイプのモバイルWiFiの方が良いと評価する方も多くいらっしゃいます。

【デメリット3】すぐ使えないことがある

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiルーターは、電源を入れると最初にインターネット上(クラウド上)のSIMサーバーと通信を行う関係上、利用できるまでには時間がかかります。おおよそ1分~3分程度。

よって電源を入れてから利用できるまでの時間が待てない方には、クラウドSIMタイプのモバイルWiFiルーターサービスは不向きといえます。

【デメリット4】システム障害のリスクが高い

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiは、SIMサーバーと通信し作動しています。

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiは、人気が急上昇して多くの方が利用開始したことで、2020年に入りSIMサーバーが需要に追いつかず、ほとんどつながらないというシステム障害が、複数のサービスで発生しました。

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiの構造上、従来のモバイルWiFiより複雑なシステムになっているため、システム障害でつながらないというリスクは明らかに高くなっています。

 

クラウドSIMタイプの代表的なモバイルWiFiサービス

クラウドSIMタイプの代表的なモバイルWiFiサービス

クラウドSIMの仕組みで提供されている国内の代表的なモバイルWiFiサービスです。
「どんなときもWiFi」のサービス開始からいきなりブレイクし、下記いずれのサービスも開始されてから日がさほど立っていません。

クラウドSIMタイプのモバイルWiFiサービス【2020年秋 厳選8社】

クラウドSIMタイプの
WiFiサービス
月額料金 データ容量 契約
期間
運営会社
1 Mugen WiFi 3,150円 100GB/月 2年 株式会社surfave
2 どこよりもWiFi 3,180円 100GB/月 2年 株式会社Wiz
3 ポケットモバイル 3,250円 100GB/月 2年 株式会社ポケットモバイル
4 それがだいじWi-Fi 3,250円 100GB/月 2年 ソリューションネットワーク株式会社
5 ギガWi-Fi 3,250円 100GB/月 2年 株式会社メディアサービス
6 クラウドWi-Fi 3,380円 明確にしてない なし 株式会社ニッチカンパニー
7 hi-ho Let’s WiFi 4,300円 7GB/日 2年 株式会社ハイホー
8 THE Wi-Fi 4,642円 4GB/日 2年 スマートモバイルコミュニケーションズ株式会社

これらのサービスを詳細に比較しましたので、興味のある方は下記よりご確認ください。