単身赴任者が単身赴任した新たなお住まいで、インターネット環境を準備する方は多くいらっしゃるかと思います。
現在インターネット環境は、固定の光回線とモバイルWiFiと大きく2つに分かれます。
その中で現在光回線を導入されていた方のほとんどは、単身赴任先でも同様の光回線の導入を検討されるかと思います。
しかし単身赴任者のインターネット環境は、ご家族と同居されていた時と少しニーズが異なることから、単身赴任者が一人で今後ネットを使うシーンをイメージしながら光回線の導入がベストなのかを考えてみましょう。
単身赴任者がインターネットを使うシーンとその条件
単身赴任者がインターネットを使うシーンは、仕事中以外でどのような時でしょうか。
そしてそのシーンはインターネット回線でどのような条件が必要なのかを「データ容量」「通信速度」「応答速度」ごとにまとめてみました。
◎:とても重要 ○:考慮必要 △:特別な考慮不要
ご利用シーン | データ 容量 |
通信速度 (帯域) |
応答速度 (Ping値) |
備考 |
調べ物をしたり一部電子メールでやり取りをする | △ | △ | △ | 電子メールで大きな添付ファイルのやり取りは回線速度も影響する |
音楽配信サービスをよく利用する | 〇 | ○ | △ | |
Facebook、Twitter、インスタグラム等のSNSで外部とコミュニケーションをとる | △ | △ | △ | |
家族とLINE電話等のテレビ電話をする | △ | △ | △ | |
株やFX等の取引を頻繁に行う | △ | 〇 | ◎ | デートレーダーの場合は、瞬時に取引が反映される必要があることから応答速度の速さは必須 |
YouTubeをよく利用したり動画配信サービスで映画等をよく観る | ◎ | ○ | △ | モバイルWiFi等、容量制限があるものは要注意 |
対戦アクションゲーム行う | ○ | ○ | 〇 | 対戦アクションゲームによって応答速度の要求が違う |
解説 | |
データ容量 | 利用するデータ量のこと。単位は「B」(バイト) |
通信速度(帯域) | 時間あたりにどれだけのデータ量を運べるかという意味で一般に通信速度といわれている。単位は「bps」(ビットパーセカンド) |
応答速度(Ping値) | キーボードやマウスを操作したときにどれだけ早く相手サーバーが反応できるか。単位は「ms」ミリセカンド |
- ご利用シーンの項目の中が全て△の場合は、特別な考慮が不必要なことから、一般的なインターネット回線であれば快適に利用できます。
- ご利用シーンの項目の中に◎がある場合は、出来るだけ光回線の導入を検討する必要があります。
- ご利用シーンの項目の中に○がある場合は、使う頻度と内容によって光回線が必要なのかを判断します。
光回線とモバイルWiFiの比較
光回線とモバイルWiFiを比較してみました。それぞれメリットとデメリットがあります。モバイルWiFiは現在主流のWiMAX2+で比較検討してみました。
比較項目 | 光回線 | モバイルWiFi(WiMAX2+) | ||
回線工事が必要 | × | 必要 | ○ | 不要 |
引っ越しの容易さ | × | 手続き必須 費用が発生 ネットが利用できない期間も発生 契約期間内の解約は違約金発生 |
○ | 利用可能エリア内であれば面倒な手続きはなし。原則住所変更のみ |
申込日から利用までの期間 | × | 1週間~2ヶ月 | ○ | 1日~1週間程度 |
月額費用 | × | 4,000円~6,000円程度 | ○ | 3,000円~4,000円程度 |
データ容量 | ○ | 無制限 | △ | 一部で無制限プランあり |
回線速度(帯域) 「理論値」 |
○ | 1Gbps (一般的な大手光回線業者) |
△ | 440Mbps~708Mbps
3日間で10GB以上利用の場合回線速度ダウン |
応答速度(Ping値) | ○ | △ | 光回線より遅い |
スマホのテザリング機能は有効活用できるか?
【テザリングとは】
テザリングとはお持ちのスマートフォンを親機で、パソコンやタブレット等の外部情報機器を子機としてWiFi、USB、Bluetoothのいづれかで接続させること。最近のスマートフォンの多くはこの機能がついています。
最近のスマートフォンはテザリング機能がついていることで、モバイルWiFiと同様に使えると考えている方も多いと思います。
そして簡単な情報のやり取りは勿論、この機能を使って全く問題ありません。しかし快適なインターネット環境とは言い難いのが現実です。下記は主な理由です。
テザリングをあまりおすすめできない理由
- 通信速度がでない
- スマートフォンのバッテリーの消費がとても早い(待機時の消費電力も多く連続利用の場合半日もちません)
- スマートフォンの契約データ量が簡単にオーバーしてしまう
よってテザリングでのインターネット利用は、利便性があまり良くないことから、利用シーンが少ない方以外、あくまでも簡易的なインターネット利用環境として考えておく必要があります。
そして常用のインターネット環境としては原則おすすめできません。
単身赴任で光回線は必要なのかのまとめ
単身赴任で光回線が必要なのかは単身赴任者の利用シーンによって変わります。
単身赴任者がインターネットを使うシーンとその条件で「株やFX等の取引きを頻繁に行うデートレーダー」の方と「インターネット回線の動画配信サービスで映画等をよく観る」方以外は、光回線まで必要ないでしょう。
モバイルWiFiの契約で十分だとと考えます。それは早く安く簡単に利用できるからです。そして引っ越しも簡単です。また持ち運びができますので、固定回線にない便利さも兼ね備えています。
モバイルWiFiは2013年にWiMAX2+回線がスタートしたことにより、光回線ほどの安定性までには及びませんが、以前より通信速度が大幅に改善されました。
よって一般的な使い方では何も問題がありません。但しあくまでも無線通信ですので利用可能エリアのご確認は必要です。
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